最近、シャンプーのときに使う、ゴムでできた頭皮マッサージブラシを見かけることが増えたと思います。あの頭皮マッサージブラシは、頭皮を傷つけずに洗うことができる頭皮マッサージブラシです。
でも、そんな特別なものを買わなくても、髪(頭皮)をブラッシングするとき、あることを意識すれば立派な育毛対策になること、ご存知でしたか?
ここでは、銀座のカリスマ美容師Mが、育毛を考えるうえで大事な、髪(頭皮)をブラッシングするポイントを詳しく解説していきます。
髪(頭皮)をブラッシングするだけで育毛ケア?
答えはYes! 髪(頭皮)のブラッシングが頭皮マッサージになるので、育毛ケアができます。
髪をとかすとき、自然とブラシは頭皮をこすりますよね。
つまり、頭皮をブラッシングしていることになるのです。頭皮に刺激をあたえることになるので、育毛ケアができます。
美容師である私が髪(頭皮)のブラッシングを育毛対策としてオススメする理由は、髪(頭皮)のブラッシングは頭皮マッサージの一環につながるからなのです。
頭皮へのブラッシングの後に、ご自分でセルフヘッドスパ(頭皮マッサージ)していただけるとさらに効果が期待できます。
美容師は、普段はお客さんの育毛対策で頭皮マッサージになるようなブラシがけをしていません。
実は普通の美容室ではあまり頭皮をブラッシングする機会はありません。
ですが、我がサロンではヘッドスパの前には、必ず頭皮をブラッシングしています。
美容歴約20年の私がサロンワークでしっかりお客さんの髪(頭皮)をするタイミングは、正直なかなかありませんでした。
ごくたまに、毛髪が絡まっている方の髪をとかすとき、意識して頭皮をブラッシングする程度でした。
世間一般では、髪(頭皮)をブラッシングすることの大切さを知らない美容師が多いのは事実です。
ネットのよくある記事で、髪(頭皮)のブラッシング効果を調べてみると、「埃が取れる」や「フケが取れる」などあくまで髪に対してのアプローチだけで、頭皮をブラッシングすることの効果まで書いていないことが多いです。
でも本当はそれだけではない、とってもたいせつな効果があるのです。
頭髪の育毛の視点から、髪(頭皮)をブラッシングすることはとても大事です。
それを知ってほしくてこの記事を書きました。
育毛ケア=血流促進=頭皮マッサージ は最重要な三大原則
薄毛でお悩みの方、育毛を意識している方は、食べ物や生活習慣ももちろん大切ですが、実は一番重要なのは「血行促進」です。
血行促進されることで、成長ホルモンが促され、毛髪サイクルが元気な髪のころに戻り、育毛効果を助けます。
美容師の私が、多くのお客さんの頭をシャンプーして気付いたことの1つに、「薄毛の方は頭皮が硬く冷たい」という特徴があります。
血流が悪いため、頭頂部の頭皮が冷たく、固くなっているのです。
血流の改善には血行促進が重要で、頭皮マッサージは直接アプローチ出来て1番効果が早いです。
シャンプーなどで頭皮の環境を整えるのは、あくまで「発毛を阻害しない」ことと「抜け毛の原因を一つでも減らす」効果です。
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今まで意識していなかった、髪(頭皮)のブラシのかけ方を工夫することにより、頭皮マッサージになり、頭皮マッサージは血流促進へとつながるため、頭皮マッサージを意識してブラシをかけることが育毛ケアの一環となるのです。
育毛の効果をあげる頭皮マッサージ用のブラシの選び方
美容師が使っている育毛に効果的なブラシは?
まずは道具からお話します。
頭皮マッサージ用のブラシは、もはやブラッシングではなくマッサージ器具と思っています。こんなのがいい、あんなのがいい…と、色々な媒体でブラシの宣伝していますが、正直まだまだブラシにも改善の余地はあると思います。こういうブラシないかなー、とおもって、いつも理想のブラシを探しています。こうなったら私自身でブラシを製品開発したいわ。。。!!
ということで、まだまだ私がお勧めできる頭皮マッサージに最適なブラシはありません。
皆さんの使いやすいブラシをお選び下さい。
しいていえば、先の丸くなったクッション性のあるブラシをオススメします。
銀座のカリスマ美容師Mが使う頭皮マッサージもできるブラシとオイル

これらはみなさんが手に入れやすいものばかりだと思います。
ニールズヤードというブランドのブラシとイソップというブランドの全身用のオイル。
(やはり身体に直接つけるものはナチュラルなものがいいですね。前にも書きましたが髪にシリコンはあり派ですが、頭皮はシリコンなし派です。出来るだけ自然由来のものをお勧めします…☆)
今オイルをお持ちでない方や乾燥肌の方にはこのイソップのオイルをオススメします。
オイリー肌さんは収れん効果のあるトニックなどでも良いと思います。
もちろん、頭皮用のものをお持ちの方はそちらをお使いください。
でも、化学成分が沢山入っているものはおすすめしません。できるだけ自然由来成分の多いものをお勧めします。
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ブラッシング、ではなくお風呂などでマッサージをしっかりやりたいという方は、ツインバードさんの「セレブリフト」というマッサージ器もいいかも。
こんな感じ↓です。
本体もキラッキラで確かに名前に劣らないセレブ感・・・・!!
「カンブリア宮殿」や「マツコの知らない世界」でも紹介されて、芸能人やモデルさんも結構使ってます。
ブラッシングとは別にしっかりマッサージ、をしたい方はぜひ使ってみてください!
育毛効果を高める頭部のツボ確認!
血流促進を目的とする頭皮マッサージのためには、頭の「ツボ」をしっかり意識しましょう。
頭皮のツボは、ヘッドスパでも重要になってきます。
頭上部のツボ~百会・前頂・通天・目窓・上星・神庭・太陽~
頭頂部で代表的なツボとして、百会・前頂・通天・目窓・上星・神庭・太陽などがありますが、このブラシ掛けの時にぜひ意識していただきたいのは「百会(ひゃくえ)」と言うツボです。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんと左右の耳の延長線上にあるところのツボを百会と言います。
美容師的には、少しくぼんでいるところが百会のツボなので、頭のてっぺん辺り…というのが正解で、人によって少し位置が違うと認識しています。あくまでも触って少しくぼみのあるところを探してみて下さい。
東洋医学でもたいせつなツボで、全ての神経に繋がるツボです。
百会を刺激すると髪の毛の成長には欠かせない毛乳頭が活発になります!
自律神経が整ったり血行が良くなったりします。
ヘッドスパの施術の上で私がもっとも大切にしているツボです。
頭の後側のツボ~風池・天柱・あ門~
後頭部の代表的なツボとして、風池・天柱・あ門がありますが、今回は「あ門」を覚えてださい。
あ門(あもん)
首の骨の間と頭の丸みの下側を結んだところのツボです。
頭痛や首、肩の凝りに効果的です。疲れ、抜け毛などにも効果的です。最近ではストレスにも効果があるといわれています。
こと頭の中下部は肩凝りがひどい方は風池や天柱も硬くなっています!
この記事ではご紹介していない、他のツボについては下記の記事で解説しています。
美容師が解説!ヘッドスパのツボの位置とマッサージ方法
頭皮のブラシがけのあとにぜひおすすめしたい、頭皮マッサージの方法についても解説しているので、ぜひ一緒にお読みください。
頭皮マッサージになるブラシのかけ方(ブラッシング方法)
いよいよ具体的な頭皮のブラッシング方法を解説していきます。
頭皮マッサージのブラシをかけるタイミングや、頭皮マッサージのブラシをかける前の大事なひと手間も教えます!
頭皮マッサージのブラシをかけるタイミングはお風呂に入る前
頭皮のブラッシングのタイミングですが、お風呂に入る前がいいと思います。
※頭皮も体も汚れはその日のうちに落とす!これは美容の鉄則です!!
手順1:いきなり頭皮をブラッシングしてはダメ!
頭皮のブラッシングする前には、オイルを手につけて頭皮マッサージに使うブラシの先を、オイルにつけます。
トニックやエッセンスをお持ちの方は頭皮マッサージに使うブラシに直接スプレーして下さい。
※いきなりブラシでうるおいのない頭皮をこすると、逆に頭皮にダメージを与えてしまいますので、滑りをよくするためにもこのひと手間は大事です。
手順2:生え際から頭頂部(百会)に向かって頭皮をブラッシング
まず、生え際中央から百会(頭頂部)に向かって少し強めに押しながら頭皮をブラッシングします。
↓写真ではわかりにくいですが、写真右側が顔側(前部)になります。
次は生え際の下の方にブラシをずらしてまた百会に向かって押しながら引きます。
これを左右2、3回やりましょう。
百会に向かってというのが最重要なポイントです。
百会は全神経の始まり。そこに神経が集まっているいちばん効果の高いツボ、と思って頭皮をブラッシングしてみてください。
手順3:後頭部から頭頂部(百会)に向かって頭皮のブラッシング
今度は後頭部。やはり百会がポイントで下から上に百会に向かって、頭皮をブラッシングします。
押し上げる感じですね。頭は丸いので丸みに合わせて手を動かしましょう!
髪が長い方は、最初に髪をブラッシングしてから頭皮にいきましょう。
ここは髪が絡まりやすいです!要注意!!
少し横にずらしてまた百会に向かって押し上げる。
これも左右2、3回やりましょう。
手順4:前~頭頂部(百会)~後頭部~首の付け根(あ門)に向かって一気に頭皮をブラッシング
百会に向かって其々2、3回ブラッシングしたら、今度はまた前の生え際からあ門(首の付け根あたり)に向かって、上から下に一気に頭皮をブラッシング。あ門も神経が集中しています。しっかりと頭皮をブラッシングして血流を促しましょう。
うしろまでぐるっとまわります。
まとめ:育毛に効果的なブラッシングで頭皮マッサージをマスターしましょう
いかがでしたか?
とても難しい書き方をしたかもしれませんが、頭皮のブラッシングを習慣でやるとして、血流を意識して頭皮をブラッシングするのとしないのとでは、効果が違います。
薄毛の方は頭頂部が冷たいです。そして弾力がありません。肩が凝って張っているのと同じです。凝っているところを集中的にやってあげるのもいいですね。
時間的には1、2分で効果はあります。
この後に頭皮マッサージもしていただきたいので、頭皮ブラッシングは短い時間でOK!!とにかく続ける事が大事。
↓頭皮マッサージについては、下記で詳しく説明しています。
美容師が解説!ヘッドスパのツボの位置とマッサージ方法
頭皮ブラッシングと頭皮マッサージで、自宅で出来るセルフヘッドスパ。
是非お試し下さい。そして、続けて下さい。
⇒余談ですが、遺伝子検査つきの育毛剤とかあるんですね!
自分に合った育毛剤を作ってもらえるとかだったら、ちょっと良いですよね。